石津謙介死去

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050524-00000213-yom-soci
石津謙介が創始したVANブランドは、日本版アイビールックとして60年代に人気を集め、そのロゴ付きの紙袋を持ち銀座のみゆき通りにたむろしていた若者たちは「みゆき族」と呼ばれた(「族」といっても、かなりおとなしいものだったらしいが)。しかし東京オリンピックの開催を目前にして風紀取り締まりの名の下に彼らは警察に一斉補導されてしまう。その東京オリンピック日本選手団のユニフォームが、ほかならぬ石津が手がけたものだったことを考えると何とも皮肉である(参照)。
東京オリンピックといえば、石津は五輪ポスターを制作した亀倉雄策とともに、サンケイアトムズ(現ヤクルトスワローズ)のユニフォームをデザインしている。綱島プロ野球研究所の「ユニフォーム物語」というページに掲載されているそのユニフォームは、球団のマスコットである鉄腕アトムの袖章も入っていて、いま見ても目に鮮やかでかっこいい。
そういえば、読売新聞サイトの大手小町で昨年連載された石津謙介の記事を読んでいたところ、「TPO」や「トレーナー」という語が石津の考案したものだと知って驚いた(参照)。どっちも和製英語だったのか。