日本各地に移築された万博パビリオン

 前日のエントリ関連で……大阪万博のパビリオンのうち、いくつかはその会期終了後、各地に移築されている。以下、僕が訪れたことのある2ヶ所で撮った写真を蔵出しします。
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 まずは「オーストラリア館」。これは万博閉幕後、三重県四日市市の伊勢湾岸に移築されたもの。
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▲前面の広場からはこのような四日市の湾岸風景が眺められた
 公式サイトによれば、同パビリオンが移築されたのは、四日市港とオーストラリアのシドニー港が羊毛輸入で深いつながりがあり、姉妹港提携をしていることに由来するんだとか。それゆえに、隣接する公園にはヒツジのオブジェ(遊具?)があったりして。
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 オーストラリア館の建物のうち恐竜のような形*1をした“本体”部分は現在「オーストラリア記念館」として、館内ではオーストラリアという国についての解説のほか、大阪万博にまつわる展示も行なわれている。さらに近年、愛知万博のオーストラリア館で展示された巨大なカモノハシの模型も設置された。
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▲オーストラリア記念館内に展示されている万博開催時の同館の模型
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▲同じくカモノハシの模型。その脇ではオーストラリア固有の動物であるカモノハシの生態を紹介するビデオが流されていた
 なお、“本体”の先端からワイヤで吊り下げられた格好の円形部分は現在、ホールとして貸し出しが行なわれているようだ。
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 お次は大阪万博フジパンロボット館」で展示されていたロボットたち。万博閉幕後、ロボット館は建物ごと愛知青少年公園(現・愛・地球博記念公園)に移転されたが、同公園が2005年の愛知万博の会場(長久手会場)となったことから取り壊された。
 愛知県に移されたのは出展したフジパンが地元企業だからというのもあったのだろう。何でも同社は、全国的な知名度の獲得をめざして万博への出展を決めたようだ。
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 現在ロボットたちは、愛知万博終了後に新設された愛知県児童総合センター内に展示されている。定時には万博開催時と同様、ロボットたちの楽器演奏が見られる。

*1:実は、恐竜ではなく、葛飾北斎富嶽三十六景」のうち「神奈川沖浪裏」に描かれた高波をかたどったものなんだとか。