2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

東京滞在中です

打ち合わせと調べ物のためきのうから東京に来ています。ただ、締め切り目前の原稿を一本持ってきてしまったため(本当は上京前に片づけておきたかったのですが)、いまも新宿のホテルで執筆中です。といっても正午にはチェックアウトしなければならないので…

テレ東・大江アナは短波放送でもモヤモヤしていた

テレビ東京の大江麻理子アナウンサーといえば、同局の深夜番組『モヤモヤさまぁ〜ず』でのさまぁ〜ずとの絶妙なやりとりで知られるが、その彼女がラジオ、それも短波放送という渋いメディアでもモヤモヤしていることを最近知った。この6月から「ラジオNIKKE…

新幹線が“コミュニケーションメディア”だった頃

上記のような傾向はなにも航空業界にかぎったことではなく、たとえば新幹線などにもいえることだと思う。JR東海が80年代後半から90年代初頭にかけて展開した一連の「エクスプレス・キャンペーン」は、新幹線を単なる輸送機関から、人生の節目や人と人とのつ…

高気圧がある。――眞木準と全日空の沖縄キャンペーン

速水健朗さんが『週刊アスキー』の連載「恋のDJナイト」(8月4日号掲載分)で、航空会社の沖縄観光キャンペーンをテーマにとりあげ、なかでも山下達郎はその常連だったと書いている。 (引用者注:山下は)'79年の『愛を描いて―LET'S KISS THE SUN』でJAL…

アポロ11号の月着陸といえば、僕らの生まれてくるずっとずっと前のできごと、ですが

アポロ11号による人類初の月面着陸からきょうでちょうど40年を迎える。……といっても、これはあくまでもアメリカ東部時間での日付で、日本時間では明日、21日の午前11時56分がそのときとなる。 YouTubeのタイトルのロゴもそれを記念して、おそらくきょう限定…

みかん畑でつかまえて

きのう付のエントリでもとりあげたベースボール・マガジン社の『週刊プロ野球セ・パ誕生60年』だが、記事もさることながら、同版元ならではの貴重な写真も多数掲載されていて面白い。 なかでも気になったのはこの写真。 第7号「1980年」に載っていたものな…

ウォルター・クロンカイト死去

アメリカの元ニュースキャスター、ウォルター・クロンカイトの訃報が伝えられる。17日死去、92歳。もっとも、キャスターという語は、故・筑紫哲也の『ニュースキャスター』(集英社新書、2002年)によるとどちらかといえば和製英語に近く、本家のアメリカで…

皇太子、パ・リーグ公式戦を観戦す(ただし昭和のお話)

このあいだの日曜日(12日)に、皇太子一家が神宮球場でスワローズ―ベイスターズ戦を観戦したというニュースで、天皇の高覧を意味する「天覧」に対して、皇太子はじめ天皇以外の皇族のそれを意味する「台覧」という言葉があることを、恥ずかしながら初めて知…

AVデビュー前の黒木香が出演した自主映画、その監督とは…?――藤木TDC『アダルトビデオ革命史』(幻冬舎新書)

先週に続き、今週も日経ビジネスオンライン「日刊新書レビュー」に寄稿しました。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090715/200188/ アダルトビデオ革命史 (幻冬舎新書)作者: 藤木 TDC出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/05/27メディア: 新…

さあさあさあワニなってキリンなってアサヒなってサントリなってサッポロ〜♪(by.大滝詠一)

きょうになって突然報じられた「キリンとサントリーが経営統合へ」というニュースには驚いた。 まあ、両者ともいまや総合的な飲料メーカーなわけだけれども、ビールメーカーとして見れば、キリンは日本最初のビール会社(1885年設立の日英合弁会社、ジャパン…

イギリスのCMなのになぜかセリフは日本語

真実一郎さんのところで知った、イギリスで流れているという清涼飲料のCM。 「だって、Oasisが好きなんだもん」と言っている女の子が、元アイドリング!!!の加藤沙耶香に見えたんだけど(声も似ている気がする)、オフィシャルサイトにはそれらしき情報はなし…

通産官僚たちの自動車政策(2)佐橋滋vs.本田宗一郎

(承前) 1960年、ときの岸信介内閣(ちなみに岸は戦前、通産省の前身である商工省の官僚時代に、自動車の国産化を促すべく法整備*1を手がけているのだが、その話はここでは省く)が「貿易・為替の自由化」に踏み切って以降、通産省は政府の基本方針に沿って…

通産官僚たちの自動車政策(1)「国民車構想」の虚実

今月5日より、城山三郎原作のドラマ『官僚たちの夏』がTBSの日曜劇場の枠で始まった。その第1回の題材となっていた通産省の「国民車構想」について、気になったのでちょっと調べてみた。 「国民車構想」とは、1955年、通産省が国内の自動車産業育成のため…

平岡正明死去

午前中、速水さんのところで第一報に接して驚いた。その後公式にも発表された模様(共同通信の記事)。 平岡氏といえば、ちょうど一ヶ月前に、その新刊『昭和マンガ家伝説』(平凡社新書)を「日刊新書レビュー」でとりあげたばかりである。ただ申し訳ないけ…

ページを隠しても表紙を隠さなかったら意味ないけどね

友人がmixiでとりあげていたのだけれども、「ブラインドブックマーク」という読んでいる本のページを他人から隠すためのシートなんてものがあるらしい。 気になってちょっと調べてみたところ、実はこの製品は、言論弾圧の厳しい某国で、政治や思想的な事情か…

浜名湖競艇で猪瀬直樹が熱弁する、らしい

きょう、名鉄電車の中吊り広告を見てベックラこいたのだが、猪瀬直樹が来月2日に浜名湖競艇場で講演会を開くとか(公式サイトにも告知が)。どんだけフットワークが軽いんだ、東京都の副知事は。 同じく浜松市にあるJR東海の浜松工場では、今月25日と26日に…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

あまりにもネットで――ふだんアニメはほとんど見ていないであろう人たちも含めて――評判がいいので、七夕の今夜、地元の友人たち(もちろん野郎だけ)を誘って観に行った。ここだけの話、シネコンで映画を観たのは生まれて初めて。 個人的にこれまで『エヴァ』…

『江戸「粋」の系譜』vs.『本当は恐ろしい江戸時代』

本日付の日経ビジネスオンライン「日刊新書レビュー」に、奥野卓司『江戸「粋」の系譜』(アスキー新書)と八幡和郎『本当は恐ろしい江戸時代』(ソフトバンク新書)の書評を寄稿しました。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090703/199331/ …

悲運の国鉄総裁とスワローズ誕生

ちょうど60年前のきょう、初代国鉄総裁・下山定則が行方不明となり、翌日常磐線綾瀬駅付近で轢死体で発見された。いわゆる下山事件と呼ばれるできごとで、以後も国鉄をめぐっては、中央線三鷹駅での無人電車暴走(三鷹事件)、東北線松川駅付近での列車転覆…

日産キューブの

現在放映中のCM(赤塚キャラがいっぱい出てくるやつ)でかかっている曲が、「今夜はブギーバック」のカバーだということに気がついた。 http://www.nissan.co.jp/NEWS/CM/#/BZ_016/LARGE/ 誰が歌っているのかは、上のリンク先を見てもよくわからないのだが。…

空港と音

日経ビジネスオンライン連載「伊東乾の常識の源流探訪」での、伊東と作曲家・湯浅譲二との対談が面白い。その第2回、「「声の力」はマインドコントロールする!」と題する6月30日更新分では、1970年代に起こった大阪・伊丹空港の騒音公害訴訟に際して、神戸…

イアン・コンドリー著、上野俊哉監訳、田中東子・山本敦久訳『日本のヒップホップ 文化グローバリゼーションの〈現場〉』(NTT出版)

ご恵投いただきました。ありがとうございます。気の向くままに、日本ではなぜ女性ラッパーの存在が希薄なのか、その理由を分析した「第6章 女性ラッパーとキューティスモの値打ち」からパラパラと読み始めました。ハルカリとかどうとりあげられているのかな…

ピナ・バウシュ死去

きのう、id:nzjさんのブログで初めて知りました。6月30日死去、68歳。うちでとってる中日新聞では夕刊に訃報が出てたけど、扱いは小さかったです。 ピナ・バウシュといえば、楠田枝里子が熱烈なファンとして知られ、『ピナ・バウシュ中毒』という本まで出し…