2009-01-01から1年間の記事一覧

チバ・シティにはボーカロイドがよく似合う?

きのうから24時間ライブ配信の始まったウェザーニューズの「SOLiVE24」。昨晩、無料アプリケーションをダウンロードして、さっそく見始めた。 この「SOLiVE24」では、番組のあいまあいまに屋外カメラから撮った夜景が映るのだけれども、そこで流れる音楽が気…

寄稿した『別宝Jポップ批評 SMAP特集』発売中です

その矢先の、草なぎメンバーが逮捕されたとの報道に驚いております(サンスポの記事)。目下絶賛発売中の『別冊宝島 音楽誌が書かないJポップ批評59 SMAP「20+1抱腹絶頂ヒストリー」』に寄稿したディスクレビューで、「彼(草なぎ)にはいまだにスキャンダ…

「千葉と青春の旅立ち――政治家・森田健作の遍歴」補遺

遅ればせながら、先に予告したとおり、メルマガ「週刊ビジスタニュース」4月8日配信分に寄稿した拙文(すでにウェブ上にも転載されています)で書ききれなかったネタもろもろを以下にあげておきます。 ■ 1996年、橋本内閣の沖縄開発庁政務次官を務めた森田…

「日刊新書レビュー」4月21日付の拙稿における訂正とお詫び

昨日「日経ビジネスオンライン」内連載「日刊新書レビュー」にUPされた、拙稿(吉見俊哉著『ポスト戦後社会』の書評)でのレイクニュータウン(軽井沢の別荘地)に関する記述に、事実誤認がある(開発業者名が事実と異なる)と読者の方からご指摘をいただき…

第62回日本推理作家協会賞

「評論その他の部門」に円堂都司昭さん(id:ending)の『「謎」の解像度』と、栗原裕一郎さん(id:ykurihara)の『〈盗作〉の文学史』が決まったとのこと(朝日新聞の記事)。おめでとうございます。 そういえば、去年のいまごろ、ちょうど円堂さんが今回の…

『限りなく透明に近いブルー』文庫新装版

中央線の電車内の中吊り広告で、講談社文庫の村上龍『限りなく透明に近いブルー』の新装版が出たことを知る。新たに解説を書いているのが綿矢りさだということには興味を惹かれたものの、装丁まで変更してしまったのは残念。村上龍自身が手がけたあの装丁(…

よりにもよって忍者コントから素材を持ってくるとは

パチンコ台のCMが最近になってやたらと増えたことも、CMに物故者をCG合成で“出演”させるという安易な手法がやけに目立つことも憂慮すべき事態だとは思うが、いかりや長介をよりによって忍者姿で登場させた「FEVER ドリフだよ!全員集合」のCM*1のセンスは好…

メディアファクトリーの「乗る女子」シリーズ(と勝手に名づけてみた)

メディアファクトリーの「ビジネス・経済 ノンフィクション」本のラインナップがえらいことになっていた。おそらく原点は、ドラマ化もされた『新幹線ガール』だと思われるが……。新幹線ガール作者: 徳渕真利子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2…

今後ヒロイン一家の受くべき苦難は固より尋常にあらず……てか?

先月末から始まったNHKの連続テレビ小説『つばさ』で、ヒロインつばさ(演じている多部未華子は『ガチャガチャポン!』以来のファンですじゃ)の使っているかなり旧式(真空管式?)のラジオは、ひょっとして、吉行和子演じる祖母が玉音放送をこれで聞いたと…

1986年4月に何が起こったか

本日配信のソフトバンククリエティブのメールマガジン「週刊ビジスタニュース」に、「千葉と青春の旅立ち――政治家・森田健作の遍歴」というコラムを寄稿しました。 きょう4月8日はくしくもというべきか、森田が所属事務所・サンミュージックの後輩としてか…

幻に終わってしまった「国立産業技術史博物館」

大阪の万博公園に「国立産業技術史博物館」を建設する計画があったとは。日経ビジネスオンラインの伊東乾の連載でとりあげられているのを読んで、初めて知った。収蔵予定の資料が保管されていたという鉄鋼館についてはここ数年追っていたにもかかわらずまっ…

値下げした大宅と、リニューアルした都立中央に行ってきたぞ

来週配信予定のソフトバンクのメルマガのテーマ「森田健作」について調べるため大宅文庫へ。受付で入館料として条件反射的に500円玉を出そうとしたら、「300円いただきます」と館員からいわれ、「あれ、そんな安かったっけ!?」と狐につままれたような気分に…

突然の内閣改造、実は「エイプリル・フール」

昨年秋に麻生首相が組閣を行なったときに、「外務大臣はいっそ、さいとう・たかをにすればいいのに」と友人と話していたのですが、まさかそれが、エイプリルフールネタとはいえ実現してしまうとは驚きました。もはややけくそという感じもしますけど……。 以下…

コピーライターにして、回文作家。

土屋 耕一氏(つちや・こういち=コピーライター)27日午前3時50分、肝細胞がんのため東京都千代田区の病院で死去、78歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻郁子(いくこ)さん。後日、お別れの会を開く予定。 東京コピーライター…

千葉県民、また「テレビの人」を知事に選ぶ

8時55分のNHKの首都圏ニュースにて、本日投票の千葉県知事選で森田健作に当確が出る。ほかの候補者をおさえて大勝しそうな勢いという。個人的には吉田平や白石真澄との接戦になるかと思っていたので、この展開は意外だった。 ついでにいえば、地方交通業界…

『ムー一族』に垣間見えた近田春夫の批評性

日経ビジネスオンライン連載「日刊新書レビュー」に、僕の書いた小林竜雄著『久世光彦vs.向田邦子』(朝日新書)の書評がUPされました。ご一読いただければ幸いです。 ■ この原稿を書くにあたって参考のため、『ムー一族』など久世光彦の手がけたテレビドラ…

中野ブロードウェイで増殖しているのは、まんだらけだけではない

仕事で、『広告批評』のバックナンバーを参照する必要があり、該当号を中野ブロードウェイへ探しに出かける。まあ見つからなければ図書館でコピーをとればいいや、というくらいのつもりでいたのだが、ブロードウェイ3階のTRIOに行ったらあっさり見つかった…

旧吉田茂邸全焼を機に浮かぶ「文化財」をめぐる疑問

早朝、神奈川県大磯の旧吉田茂邸がほぼ全焼。以前、一般公開された際に応募して抽選に漏れたものの、将来的に県立公園として整備されると知って、そうなればいつでも見られると期待していただけに、こんなことになってしまってショックだ。 毎日新聞のこの記…

僕の絶賛を受けて!?ちくま文庫から『自民党戦国史』が復刊

神保町の書店で、伊藤昌哉の『自民党戦国史』がちくま文庫から上下巻で出たことを知る。本書については、この1月に日経ビジネスオンラインの「日刊新書レビュー」で『大平正芳――「戦後保守」とは何か』(中公新書)をとりあげたときに少し触れたばかりだ。…

ゲームボーイアドバンスとは関係ない

「JapanKnowledge」で毎日更新されている「亀井肇の新語探検」で、「印税アドバンス制」なる語が紹介されていた(「Yahoo!辞書」にも転載されている)。どうやら僕の古巣が始めたものらしい。著者が原稿を渡して出版契約を結ぶと、その時点で印税の一部が先…

未来派2009

きょうはマリネッティが『フィガロ』紙上で「未来派宣言」を発表してからちょうど100年を迎えた日なんだそうで(Japan Knowledgeの「Daily知識浴」で知った)。 1909年2月に発表された同宣言は、同年5月には早くも文芸誌『スバル』において森鷗外の抄訳によ…

学生運動と1970年代のサブカルチャー

日経ビジネスオンラインの「日刊新書レビュー」にて、霜月たかなか『コミックマーケット創世記』(朝日新書)をとりあげた(ここから読めます)。 レビューでとりあげた以外にも、本書には興味深い記述がいくつもあった。たとえば、批評集団「迷宮'75」結成…

DISCOVER TOKYO

で、僕はといえば、先週末からちょっとした急用(急用に「ちょっとした」などという形容が適当なのかどうかはとりあえず置くとして)で帰郷していて、きょうの夜東京に戻ってきました。今回は経済的な事情から行きも帰りも、新幹線ではなく東名ハイウェイバ…

波瀾の週明け

G7での中川昭一財相の“酔っぱらい(疑惑)会見”が国内外で騒がれるさなか(酔ったまま記者会見にのぞんだ政治家なんて、立川談志以来ではないでしょうか)クリントン米国務長官が来日、そのほかにも村上春樹のエルサレム賞受賞式での「ガザ攻撃批判」やら、…

手塚治虫没後20年

ということで、ちょうど昨年のいまごろ撮った埼玉県飯能市の「鉄腕アトム像」の写真を。 手塚治虫に関しては昨年11月に生誕80年を迎えたのを記念して、江戸東京博物館で「手塚治虫アカデミー」というシンポジウムが開催されている*1。2日間・3部構成で組まれ…

レオマークが……

西武ライオンズの帽子とユニフォームから消えてしまった……!! 出陣式・新ユニフォーム発表!|埼玉西武ライオンズ(2009年1月28日付) http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20090128078.html(同日付) これでいよいよ“堤義明の西武”の時代が…

蔵相に金を借りた国会議員

前日のエントリでとりあげた大平正芳がらみで、以前テレビで聞いたこんな話を思い出した。 昔、松岡克由という自民党所属の参院議員が、当時大蔵大臣だった大平正芳(ということはおそらく田中角栄内閣の末期か三木武夫内閣のころだろう)に金を借りた。後日…

大平政権と同時代のサブカルチャー

以下は、「日刊新書レビュー」の本日付の更新に関連する覚え書き。 まずはこんな引用から。 昭和三十九年は、カウンター・カルチャーの旗手であるビートルズがアメリカのマーケットに進出した年であるが、この年に日本では「平凡パンチ」が発刊された。これ…

カルチャーとしての戦後政治

本日、日経ビジネスオンライン内「日刊新書レビュー」にUPされた拙稿「麻生首相の、冬休みの一冊〜『大平正芳――「戦後保守」とは何か』福永文夫著」から当ブログへ飛んできてくださった皆さん、いらっしゃいませ。 僕はこれまでにもいくつか、政治について短…

草森紳一HPオープン

http://members3.jcom.home.ne.jp/kusamori_lib/index.html 同サイトのオープンに先立って昨年末より、草森氏の遺した約3万冊の蔵書の整理を行なっている有志グループによるブログ「崩れた本の山の中から」も更新中である。僕も可能ならば、プロジェクトのお…